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Utsugi2003Lfig.pdf (654KB)
要旨
この論文は、筆者がかつて三松国宏氏と行った共同研究(三松・宇都木 2002)の過程でとった録音資料を改めてまとめたものである。三松・宇都木 (2002) においては、実際にとった録音のうちの一部分のみを分析・考察の対象としたが、残りのものも今後の研究にとって貴重な資料となりうると思われる。そこで本稿では、今後の研究のための予備的研究として、全録音資料の分析結果を提示した。
今回提示したのは、録音した各文のF0曲線のほか、句形成と音調の記述である。この記述は、K-ToBIにならって行った。
さらに、これらのデータから予備的な考察も試みた。特に明らかになったのは、以下の二点である。
- 先行研究において指摘されているように、句中ピークはアクセント句の第二音節に現れる。この傾向は、形態構造の違いによっても変わることはない。
- アクセント句境界に現れるHaとLaは、連続的関係にあるようである。
また、今回の分析を通じ、複合語、否定副詞 an、およびピッチの変動性に関して重要な課題が見出された。今後は、これらの課題をより詳しく検討していく必要があろう。