要旨
本研究の目的は、朝鮮語ソウル方言において、引用形(単語を単独で発音した形)がどのようなピッチパターンで現れるかを調べるとともに、その生成の原理を明らかにするところにある。
ソウル方言話者3名に引用形の発話をさせて録音し、分析した結果、音節数により以下のようなピッチパターンの傾向がうかがえた。
- 1音節:下降調
- 2音節:第1音節ないし第2音節でピッチが最高点に達した後、語末に向かって下降
- 3音節、4音節:第2音節でピッチが最高点に達した後、語末に向かって下降
このようなピッチパターンは、先行研究において観察された文のイントネーションと同じ特徴を有している。すなわち、アクセント句
(Accentual Phrase)
の第2音節でピッチが最高点に達するという点と、文末のピッチが下降調になるという特徴である。よって、引用形のピッチパターンは文のイントネーションと
同一の原理によって生み出させるものだと考えることができる。
関連リンク
- 朝鮮語研究会 > 論文集『朝鮮語研究』
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